還暦を目前にして、
まだまだ思春期のいたみを引きずっている自分に
気付かされ続けています。
うーん、我ながらしつこい!(笑)

で、その思春期の頃、
夢中になって映画を見ていたこと、
本の世界に没入していたこと、
美術館や博物館に通っていたこと、
などを思い出しました。

改めて、ものすごく贅沢なことだったと思います。

うちは母子家庭だったし、
すごく貧乏でした。
電話は料金が払えず、
しょっちゅう止まったし、
そもそも母の店には電話があったけど、
私の住んでいる間借りアパートにはなかったし。

それなのに、なんであんなに本が読めたんだろう?
不思議だなぁ? 図書館に行った記憶もない。
うちにある本は手当たり次第読んだから
本の多い家だったのかもなぁ。

もちろんそれ以降も映画と本は私の二大栄養素でしたが、
いつの間にか「仕事」がらみになっていたり、
単なる「趣味」に落ち着いていたり、
少し距離が開いていたようにも思います。
関わり方が他人行儀になっていた感じ。

ところが今回
Most Likely To Succeedという映画を見て語る会と
きみがつくる きみがみつける 社会のトリセツ』という本を読んで語る会に
相次いで参加することになり、
それぞれをかなり集中して見たり、読んだりしたのです。
※それぞれリンクに飛べるようになっています

うーむ、新鮮だった!

のんべんだらりと見たり、読んだりするのではなく、
「語るべきこと」を考えながら、
「語りたいこと」をメモしながら、
真剣に向き合って、そこからの
語り合うオンラインイベントでした。

改めて、私は本や、映画や、芸術に励まされて、
生きる力をもらって、
今日までやってきたんだなぁと、
実感させられたのです。

そしてさらに、
思春期という時期が、
人間にとってどれだけ大切なのか、
そこに置いてきたもの、
そもそもその時期に手に入らなかったもの、
持っていたのにその時期に失ったものが、
その後の人生を左右するんだ、と
そんな確信めいたものも受け取りました。

上の映画と本は、
すごくおすすめです。
今思春期の子どもたちと接している方たちには
是非手に取って頂きたい。
できたら思春期の人たちの
目に触れるところに置いておいてほしい。

さりげなく、なにげなく。

たぶん「見なさい」と言われても、見ない。
「読みなさい」と言われても読まない。

けど、ちょっと気になって、
チラ見できる場所にはおいておいてほしい。

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