このシリーズを通じて、
「学校って何?」ってことを考えています。
いろんなことを思いつくままに書いてきましたが、
ここでもう一度「学校って何をするところ?」
というのを考えたい。

公立の小学校に籍を置く子どもは、
小学校で99% 中学で97%
まず、ほとんどの子どもが籍を置く
公立の小学校、中学校のことを考えてみます。

前にも書きましたが、
公立の小中は、学区が決まっていて、
特段の営業努力をしないでも、
基本、毎日、子どもが向こうから通ってくる。

そうじゃない子に対しては
「特別な」配慮をする。

つまり、「毎日通うのが普通」という場所になってます。

そして、そこでなされるはずなのは
「教育」。

「しつけ」でも「人間形成」でもない。

単純に
読み書きができるようになること
簡単な計算ができること
それを元に、知りたいことを調べたり、
必要なものを調達したり、
作ったり、することができるようになります。
遠くの人とのコミュニケーションもできます。
基本の学力を寄せ合って、
みんなと力を合わせて問題解決をすることもできます。

でも、今の学校っていろんなことを抱えすぎてる。
みんなが向こうから集まってくるから、
いろんなことを入れ込みやすい。
給食→栄養教育 マナー教育 生活習慣 
いやいや、給食はお昼になっておなかがすくから、
勉強に集中できるように、食べられるようにしようぜ ってことでしょ。
第二次大戦後は「栄養補給」も大きな役割だったかもしれないけど、
今は栄養過多といってもいいくらい。
(一日の栄養のほとんどを給食でとっている子がいるのは知ってます。
でも、それって本当に少数派だし、それを学校給食に求める構造は違うと思う)

じゃあ、廃止。お弁当にしますわ、となったら、
「キャラ弁」とか「栄養たっぷりの中学生男子弁当」なんて
「ちゃんとやろう祭り」が始まって、
家庭(主にお母さん)の負担だけが増す。誰も喜ばない。
だからやめられない。
おなかいっぱいになればいいなら、
塩むすび2個、子どもが自分で握って持っていく、でいいのに。
みんなが「正しいお弁当」に向かっていっちゃう。あかん。

給食でいろんなものをバランスよく食べることを「学び」
お行儀よく食べることを「学び」
配膳のルールとマナーとか、当番とか、もういろいろ詰め込んである。
「ごはん」はその家庭によって違っていいのに。
国民みんなが同じマナーで、同じ栄養バランスで、
ご飯食べなくてもいいのに。

学校っていう骨組みのひとつひとつに
「これもつけとくといいよね」「子どものためになるよね」
「これがたりないからこれもつけよう」と
長年にわたり、バームクーヘンみたいにいろんなのがくっついて、
もうどれが骨組みかわからない。
一つはがしてみようと思ったら「それは大事なの!」とはがせない。

思い切ってはがしてみたら、
「ゆとり」とか言われて、駄目認定されちゃう。
※これは、はがしたのが「学力」だったからだよねとは思うけど。
それ、バームクーヘンじゃなくて骨組みやん。

それなのに、親はまだ「学校がすべき」と平気で言ってくる、
「やる気のある先生」も「これを足そう!」と言い出す。
いやもう、苦しいよ。それは。みんなが。

保護者は「よみかきそろばんをちゃんとおしえてもらえる」というところに、
要求をぐぐぐぐぐっと下げなくちゃ。
後は、家で、地域で、友だちと、対処する。

学校も「それはできまへん」と言えなくちゃ。
私たちは一人ひとりの子どもたちに、ちゃんと基礎学力を身につけさせます。
そのためにはどんなことでもします。
でも、子どもたちのしつけとか、衛生教育とか、安全教育とか、
そういうものは、基本家庭で。できない場合は地域で、もしくは自治体で、
よろしくお願いしますよ! って丸投げしてもいいんじゃない?

教育委員会なのか、文科省なのかしらないけど、
書類仕事も今の1/100くらいに減らす。
データを取りたいとか、何かを集約したいとか、
会計を適正にに管理したいとか、
そういことがあるなら、事務方のスタッフを
今の10倍雇う。これは教師の仕事じゃない、と言ってあげる。
それで教師の負担を軽くする。

教師は自分のためにもっと時間を使えるようにする。
自分の人生を輝かせることができるように、
世界を広げていけるように、時間を使う。

教員だけが同じ公務員なのに、夏休みが長いのはおかしい、とか
言われちゃって、
基本長期休暇中も出勤、ってしたのは最悪だった。
長い長い休みを利用して、家族と過ごすことや、
知らない場所に行くことや、
改めて何かを学ぶ事に時間を自由に使えるべき。
教育委員会は「長期休暇に何をしたかレポートさせる」
みたいなアホなことはしない。
もし無駄に毎日昼寝してゲーム三昧して過したとしても、
それでもいい。そういう子の気持ちがよっくわかるようになるから(笑)
それでも社会人やれます、公務員やれます、ってお手本になるから(笑)

「人を育てる」人だから。
たった一つ「基礎学力を身につけさせる」という目的のために、
無数のアプローチができるようにする。
誰もがあこがれるような勤務条件を整えて、
個性豊かで、アホほど優秀な人材が集まってきて、
個性のるつぼみたいになって、
「どんな子の学びにも寄り添える」人材を確保する。

「教育に何を加えていくか」の話はもうやめて、
「どれをはずす?」ということを
本気で考えてもいいんじゃないか、と、
そう思います。

ああ、またまとまらないけど。今日はここまで。

本の紹介は、注文した本が全部届いたらにします。
といっても3冊だけど(~_~;)

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