先日、ちょっとしたオンラインの集まりで、
先生たちのロープレを見る機会がありました。
私は参加者ではありましたが、
耳だけの参加。

先生たちは保護者と教師、
役割を交代しながら進めていきます。

それでね、すごくびっくりしたというか、
まあ、そういうものなのかなぁと思ったのですが、
先生ってどちらの立場になっても
「答え」を探しに行くんですね。

「困ってるんです」と保護者が言えば、
「~するといいかもしれませんね」と提案する。

「悩んでるんです」と言われたら
「こういう考え方もありますよ」と提案する。

これも、大事だなあと思うんですよ。
相手は困ったり悩んだりしてるんだから。

でも、私は外から見ていて
(外から見ていたからこそ)
「その前の大事なくだりは!?」って
感じました。

もっと違和感があったのは、
保護者役で話している側の方も、
私の「その前の大事なくだり」を
すっとばしたことに対して、
何もコメントなさらなかったこと。

あんなふうに言われて、
え? 違う! って思わなかった?
というところ、確認してみたかった。

「いいアドバイスありがとうございます」
「そうですね、やってみます」

ほんと? ほんとにそう思った?

少なくとも私はそう感じませんでした。
なぜなら、
「受け止めてもらえている感じがしなかったから」です。

「ああ、お母さん、困ってるんですね」というひとこと。
「ああ、それは悩んじゃいますよね」という寄り添い。
「それ、わかるわ~」という共感。

そういうものなしに、
パッと対処法を提示して、
相手も「参考になりました」と受け取る。

これはコミュニケーションじゃないです。
はっきり言う。これ、相手は全然満足してないですよ。
もしかしたらこのやりとりで
「ああ、この人に話しても無駄だ」って思われるかも。
時間がなかったので、コメントしませんでしたが、
ちょっと怖いと思った。

先生たち、誤解してない?
専門家だから、何か答えを渡さないといけない。
参考になる意見が言えないとなめられる。
そんな風に思ってない?

このシリーズでも書いているように、
まず、先生とお話しするところにたどり着くまでに、
保護者はたくさんのハードルを自分で乗り越えて来てるんです。

だから、まずそこ、受け止めてね。

「よく話してくれましたね」
「わー! ゆっくり話したいって言ってもらえてうれしいです」
って言ってあげてほしい。
「お気持ちとってもよくわかります」
場合によっては
「そうか、私のやり方、ちょっと違ってましたね~」
と振り返り、反省する。
そして
「どうしたらいいでしょうね~。
(親御さんは)どうなってくれたらいいと思いますか?」
「本人はどうしたいんでしょうねぇ」
「じゃあ、一緒に考えてみましょうか?」
というのがあって、
そこで初めて
「こんなやり方はどうですかね?」とか
「こういう考え方もありますよ」

じゃないのかなぁ。

もちろん、先生みんながそうなんじゃないのは知ってる。
でも、先生の文化って、なんかそういうところあるんだなあって、
ちょっと離れた場所で見ていたから、よけいそう感じました。

ご意見お待ちしています。


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