公立の学校があわあわしながら、
休校期間中の対応を決めかねている間に、
子どもたち、特に小学校の中学年以上の
子どもたちは、次々と面白いことを思いついている、
という感じもありました。

印象的だったのは、
LINEのグループトークで盛り上がりながら、
「あつ森」をやっている風景。
これまで「隣同士にいるのに、
ゲームの中でしかコミュニケーションしていない」と
ちょっと批判的に言われていた子どもたちですが、
こういう状況になると、それが俄然有効になった。
たまたま知り合いのインスタでこの光景を見て、
ああ、こんなふうにつながれているならいいなぁ、って
そう思いました。

それと同時に、
LINEにも、
Switchにも縁がない子どもたちは、
ここには入れないなぁって。

保護者が厳格で、
子どもにLINEアカウントを作らせたくない。
自分のアカウントを貸してあげてグループに参加させることもいやだ。
そもそもLINEアカウントは持ってない。
スマホとかネットとかあまり持ちたくも持たせたくもない。
スイッチや「あつ森」なんか、絶対買い与えない主義、という場合。
これはまだ大人が何か代替案を持っているかもしれない。

だけど、お金がなくて買えない場合。
そもそも家に通信環境がない場合、
その子たちはどうしてるんだろうなあ。

図書館も、児童館も閉まっていて、
公園で遊ぶこともままならないとなると、
その子たちはどんな一日を過しているんだろうなあ。

この一見豊かな国の、
あんまり人目につかないところにいる、
(それでも確実にいる)
一日一食、給食でほとんどの栄養をとっていた子。
家にいたら暴力を振るわれたり、暴言を吐かれたりするから、
学校に通うことでなんとか心のバランスを保っていた子。
今おうちの中でどう過しているんだろう?
そっと抜け出して、公園に行ってるといいなぁ。
誰かがごはん、食べさせてくれているといいなぁ。

でも、地域によるけれど、
そんな子の数はそこまで多くない、はず。
学校が、先生が、福祉が、
そういう子がいることを把握していたら、
その人たちでせめて「心配」を共有して、
何かアクションしてくれていたらいいなぁ
と、そんなことを考えました。

「どうしてる?」って聞くことだけでも、
「心配しているよ」ということが伝わる。

そのぐらいは、当然してるだろう、
だって非常時だもの。
私が教員だったら、いても立ってもいられず、
そっと様子を見にいくかもしれない。
思い切って「ピンポン! 心配だから会いに来たよ~!」って
行くんじゃないかなぁと思いました。

でも、実際はそうじゃなかったらしい。
ということがわかったとき、
私は泣きそうになりました。

学校って、福祉って、こんな時のためにあるんじゃないの?

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