またまた断っておきますが、このシリーズはあくまでも個人の感想です

研修終了
配属決定
ユニフォームの支給
現場トレーニング受講
ときて

待ちに待った開会式の日が来ました!

この日の担当はファンゾーン最寄りの駅前。
「Ask me」っていう、
英語担当者の腕章を付けたら、
「あー、このために英語もがんばってよかったなあ」と
感慨深いものがありました。
うんうん。頑張ったもの。私。

今思い出しても、この日はかなりハイ!
道行く人に声をかけて
「ファンゾーンはあちらで~す」とご案内。
地図や資料をお渡しし、
道順をご案内し、
楽しんで来てね!と送り出し。

余談ですが、担当していたみんな、
「ファンゾーン!」「ファンゾーン!」と連呼してたら、
「半蔵門」との空耳から逃れられなくなった。
それは今も続く(~_~;)

でも、この時点で実際にファンゾーンに向かう人は
本当にごくごくわずか。
そりゃそうです。
用が終わって駅に向かう人に声をかけても、
「あ、そうなの? 
じゃあ、ここから20分歩いて来た道を戻るわ」
とはなりません。
さらに、開会式の前の時間帯に主に駅前を通るのは、
終業後、ご自宅に向かう皆さんですから
「へえ、じゃあまた会社の方向に戻って開会式観てくるわ」ともならない。
その気持ちは痛いほどわかります。

足早に駅に向かう後ろ姿を見送りながら、
お配りしたパンフレットやマップが無駄になるような気がして、
少々へこみました。

でも、気を取り直すのには慣れてきた(笑)

あの方たちが、持ち帰ったパンフレットを見て、
今度は行ってみようかな?って思って欲しい。
チケットはないけど、臨場感味わいたいな、って
思ってほしい。

祈るような気持ちでご案内をしました。

でも、やはりメンバーには温度差が。
ご案内のプラカードを持って立っている方の中には、
笑顔ひとつなく、道行く人をぼんやり眺めていたり、
明らかに「早く終わらないかなぁ」
「ワールドカップはさっさと終わって、
オリンピック始まらないかなぁ」と
思っている(であろう)方も。

直前に放送されたドラマで、
少し認知度が上がったかもしれないけれど、
それでも人気も盛り上がりもイマイチ、イマニ、イマサン。
これまでの大きな大会のように、
この大会も、コケるのかなあ?
ガラガラのファンゾーン。
空席が目立つスタジアム。
最終的に関係者にタダでばらまかれるチケット。

正直、悪い予感しかありませんでした。

活動中はスマホの操作は基本禁止。
試合が始まると、人通りも少なくなりました。

私はぼんやりとパンフレットの整理なんかしながら
駅前にあるパブ、HUBから聞こえてくる歓声で、
点が入ったのかな? 
JAPANは勝ってるのかな?
スタジアムは盛り上がっているのかな?と
想像するだけでした。
最後は担当のスタッフさんが
気を利かせてタブレットの速報ページを見せてくれたので、
数秒のタイムラグで試合経過を追うことができましたが、
待ちに待ったワールドカップ開会の日、この日に、
一体何をやってるんだろう・・・・・・って、
気持ちが ずん と沈んだのを覚えています。