2月8日に、下の記事を投稿しました。

若い先生たちとお話をすると
新卒で現場に入って、
教師としての仕事、生活が
ペースに乗るまで、
とても苦労されていた様子が伝わってきます。

入っていく新任先生が持っている学校に対するイメージと
実際の学校にギャップがありすぎる。

もちろん、新任でその学校に入っていく先生の、
知識不足とか、準備不足、ということもあるかもしれない。
でも、そこをまず埋めてあげようという迎え入れる側の
配慮が不足しているっていうこともあるんじゃない?

「新入りは組織に合わせるのが当たり前」という
無言の圧力、不文律で、
それができないと「ああ、あいつはダメだな」って
教えてもいないクセに判断しちゃう。

これ、それぞれの認識のずれでもあるんですよね。
新任の先生たちが、そもそも教員を目指したのは、
自分の通った学校がすごく楽しかったとか、
教わった先生がすごくすてきだったとか、
そういう要素、大きいと思うんです。

もしくは、逆で、あまりにもひどかったから、
自分が教員になって教育を変えてやる!という
熱意と情熱にあふれている、とかね。

いずれにしても、「自分が知ってる、通ってた学校」が
学校のイメージ。
「教える立場での学校」というか
「職場としての学校」って初めてなんですよ。

それでも「やったろうやないかい!」という
志と希望を持って現場に入るんだけど、
同じ地域、同じ市内の公立学校だったとしても、
それぞれの持ってる雰囲気って本当に違います。
私は何回か転校を経験していますし、
子育て中にはPTAに割と深く関わっていたので、
「どの学校でも似たようなもん」というのは
絶対違います。

校長先生がどういうタイプか、は大きい。
さらにその学校がどんな背景(地域性)を持っているか、
どんな歴史を持っているか、などで、
ぜーんぜんっ違うんです。

さらに、指導教員になった先生のキャラ。
〇 とてもやさしい、けど何も教えてくれない
● すごくうるさいけどいちいち細かく教えてくれる
っていうだけでも全然違う。
先輩に大きく左右されるってことです。

会社の規模にもよりますが、
企業だと4月の新卒は複数いることが多いから
日常的にお互い情報交換ができる。
業務のマニュアルも、ある程度はあるはずです。

でも、公立学校の先生の場合には、
その学校に一人だけ、っていうことも
少なくない。
しかも、マニュアルはない。
「一人でがんばれ!」です。
大学の同期も同じような感じだから、
みんな余裕がなくて、情報交換すらままならない。

それなのに、4月にいきなり
「じゃっ、一年生を担任してもらいますね♪」って
言われちゃう。

自分が知ってるのは「通ってた学校」のことだけなのに、
「教える学校」は初めてなのに。

それでも、「あの先生でよかったなあ」とか
「今年はいい新卒が来てくれた」とか
そう評価されるのは、
ひとえに運がいいから、じゃないかと思えるくらいです。

たまたま自分のイメージ通りの学校に配属されて
たまたま自分とウマがあう先輩に恵まれて
気の合う担任がそろった学年に配属され
過不足なく教えてもらえて、
自分のやる気をそがれず、情熱をぶつけられる。
そんな環境で教員生活を始められる新卒先生は
ものすごくレアだし、ラッキーだと思うんです。
(その場合もまた異動先で洗礼受けたりするわけだけど💦)

「小1プロブレム」って言葉があります。
幼稚園や保育所から、ピカピカの一年生になった子どもたちが
引き起こすさまざまな問題のこと。
子どもたちが引き起こす、というか
現場で起きている問題、ということかもしれませんけど。

この「一年生プロブレム」、
小学校だけでなく、
中学、高校、大学……
どの進学先でも起きますよね。
社会に出た直後にも起きる。
盛んに、5月病、といわれた時代もあったなあ。

新しい環境に入り、なじんでいくのって、
本当に本当に大変なことです。
それでも乗り越えられたら、自信になるかもしれない。
達成感もあるかもしれない。

でも……うまくいかなかったら?

思いを持ち、情熱を持って教員になったのに、
出鼻をくじかれてしまったら?

そんなもったいないこと、ある?

国を作るのは教育。
地球を作るのは教育。
未来を作るのは教育。

その担い手が、
健全にその情熱を発揮できないとしたら
これはもう、本当にもったいないです。

この問題に、今現場にいる人たち、
これから現場に入っていこうという人たちが
「なんとかしよう!」って立ち上がりました。

クラウドファンディング。あと数日です。
トンガの海底火山噴火の影響も心配
ウクライナの情勢も心配
インドネシアの地震のことも心配
いろんなところに寄付したい気持ちがあります。
一つ所にドカン、もいいけど、
ちょっとずつ、も大事じゃないかと思うんです。
(私はどのクラファンにも、基本的に最低金額しかしません
それより広く、多く、と考えているから)

ぜひ、お若い先生たちにも、
力を貸してあげてください。
ほんの少しでいいです。
クラファンが終わった翌日から、
彼らの取り組みは始まります!

下の写真をクリックするとクラファンページに飛びます!
こういう人たちがいるということを知ってくださるだけでも
意味があると思います。

そして、よければ、隣の人に話してみてください。


370再生超えました! ありがとうございます。