ここのところ、深く実感・痛感していること。
大事なことは、何度でも、何度でも、言っていい。

ここ、私、勘違いしていたなぁと思います。

せっかちなのか、頭でっかちなのか、
大事なことは一度伝えたらわかってもらえる、って
誠心誠意向き合って伝えたら、
一度で伝わるって、思い込んでいた。

それでも、手を変え品を変え本に書いてるし、
講演でも、相談でもお話ししていることが、
ちっとも伝わらない。
それどころか、どうして? という風に曲解される。
そんなことが続いて、心折れていたんです。

自分の伝え方が悪いんだな。
そもそも私にその力がないんだな。
それなのに、こんな仕事をしているのって、
厚かましいんじゃないかな。

そうやって自分を痛めつけて、
結局逃げてたのかもしれません。

今スポーツの現場で、
子どもたちを指導するのに「怒鳴らない」ことが
主流になってきています。
「今のプレーはなんだ!」
「何べん言ったらわかるんだ!」
なんていまだに怒鳴る指導者もいますが、
子どもの成長に寄り添おうと努めている指導者は怒鳴りません。

数年前、小さな子どもたちのラグビーの試合を
撮影に行っていた時のこと。
ピッチサイドから大声で
「●●! あっち行け!」「△△! こっちだ!」と
名指しで指示しているお父さんがいました。
知らない方でしたが、あまりにもすごいので、
唇の前に一本指を立て、
「シーッ! プレーするのは子どもたちですよ」と声をかけました。
そうしたら、「僕はこの子達のコーチもしてるんです!
急いで来たので私服ですが、着替えたらいいんですかっ!?」って
逆に詰め寄られたことがありました。
私は黙って首を横に振りましたが、真意は伝わっていなかったと思います。
会場でもピッチサイドからの過度な声援はしないように
アナウンスもされていたし、
大会の開催において、合意事項でもあったと思います。
でも、伝わらないこともある。

今思うと、聞かない人が悪い、じゃない。
伝え方が悪い、のでもない(工夫は必要だと思いますけど)
繰り返し繰り返し、チーム内外で共有していかないと、
一気には変わらないんだなぁと考えるようになったのです。

私が30年間伝えたいと思ってきた
「子育てをラクに、楽しくしていきたいんだ!」ということも、
繰り返し繰り返し、諦めず、
少しずつ伝え方を工夫しながら、
伝え続けていくんだ! と、
改めて決意した2021年。

「大事なことだから一回しかいわないよ~!
よく聞いてね~」って口癖になってる先生はいないかな?
それ、ナンセンスですよ。

参考になるような記事がありました。
途中から有料になっちゃうんだけど・・・・・・