ヒーローの登場を待ち望む気持ち
とか
迷いのない人や物に惹かれる気持ち
とか
そんなことを考えていて、
私は若い頃、
自分が「迷いのない人」になりたかったんだなぁ
ということを思い出していました。

動じない、迷いのない人になりたい。
何かあるとグラグラ揺れる、
迷う、
苦しくなる、
だから、そうならない自分になりたい。

例えば
仏教の修業を積んだら、
信仰を持ったら、
精神世界の奥義を極めたら、
そうなるのかと思っていました。

でも、そんなことないですね~。
大聖人とあがめられた人は特別なのかもしれませんが、
還暦になっても、私はとてもその境地になんか行けません。
たぶん100歳まで生きても同じだと思います。

ヨガに出会い、
呼吸と共に抱え込んだ思いを吐き出すことも
できるようになりました。
ズンバでは、動くことでストレス解消が
できるようになりました。

おかげさまで
昔ほど起伏は激しくなくなったけど、
それでも揺れるし惑うし苦しみます。

修行を積んで悟りを開いた人、
迷いのない人が人を導くのだと思っていましたが、
そんなことはないですね。

揺らがない人として、ではなく、
共に惑う人、迷う人として、
お役に立てることがあるんじゃないか、と
考えるようになってきました。

もっと言えば、
そういう弱さに寄り添っていきたいです。