学んだことの証は 2 マンガで恩師と
で、先輩にマンガを貸してもらった私、
続きが読みたいだけの理由で
声をかけてくれた先輩のいる研究室を訪ねます。

建物の4階にあったその部屋は、
大きな一部屋を
教授のデスクがあり、電話があり、
それを本棚がぐるっと取り囲むスペースと、
その4倍ぐらいの、
会議テーブルが5つぐらいくっつけてあって、
その周りをパイプ椅子が取り囲むようなスペースにわかれた
普通の会議室のような空間でした。

で、おそるおそる入っていくと、
その先輩が寝っ転がってマンガを読んでいるところでした。

パイプ椅子にどうやって寝っ転がってたのか、
床だったのか、
はたまた、寝っ転がれるような椅子があったのか、
今となっては確かめることもできないのですが、
私にとって「寝っ転がってマンガを読む」ということを、
大学の施設の中でできることがものすごく魅力的だったんです。

その部屋の主である、教授・竹内敏晴という人は、
本拠地が東京にあったので、
ほとんど研究室にはいませんでした。

月に一週間とか、まとめて滞在している期間に、
ゼミをやり、
集中レッスンをやり、
雑談も、という感じ。

そもそも竹内さんがどんな人かも知らなかったし、
研究室に通い始めた頃は、夏休みだったので、
私にとってこの研究室は学生がダラダラ過している
居心地のいい部室みたいな位置づけ。
何を「研究」しているのかもわからないまま、
入りびたるようになりました。

山のてっぺんにある宮教大の
さらに4階ですから、見晴らしは最高。
遠く、遠くまで空が続いているのが印象的でした。

新学期が始まっても、
生協で買ったお昼ご飯を食べる
マンガを読む
急な休講のときにはそこで昼寝する
誰かがいたらしゃべる
みたいな、ほんわりした場所。

つまり、教授は誰でもよかったし、
何を教える人でもよかったんです。

ほんと、いい加減。