先週、安倍さんが辞任の意思を表明。
体調がすぐれず、断腸の思いで
辞任を決意しました。
志半ばで、とても残念です。
というような会見をぼんやり見ていました。
とどさんが「もういいや」と言うまで。
歴代在位期間最長、という記録は打ち立てて、
その上で辞任表明しよう、
というシナリオがあったのではないかと
邪推します。
でも、私は一言、詫びてほしかったなあ、
謝ってほしかったなぁ、と思いました。
いろいろ未精算のことはあるけど、
特にモリカケのこと。
教育に関わる話でもあり、
私はものすごく腹が立っていました。
権力のある人やその配偶者が
教育の場の開設可否や、
土地取得等の優遇などについて、
個人的に関わるべきでは絶対にないし、
あそこまでこじれて
「全く無関係」とは言い切れないあれこれが
次々に出てきた出た時点で、
清算は必要だったと今でも思います。
今回の辞任に際し、
安倍さんにはここだけでも清算してほしい。
悪意のない軽率さから出たことであったとしても、
その影響は大きすぎます。
教育に対する情熱や信頼を持つ人たちに対して
モリカケが与えた悪影響の大きさは、
目に見えないけれど、計り知れないと
アラカンの私は思っています。
でも、今回の辞任理由が「体調」であったことで
なんとなく、「もうそっとしておいてあげよう」という
空気が漂っていることがすごく嫌だなあと思います。
ご本人がしないなら、ジャーナリズムに期待、というところですが、
会見での質問も空振り。
ニュースでもぜんっぜん触れない！
そして、話題は次の総裁が誰になるかに移ってます。あーあ。
一方で、
集団感染が発生した天理大学には、
「謝れ」「謝罪しろ」という投書が相次いだと。
電話やメールなども含めると相当数になるでしょう。
感染症だもの、リスクはあります。
特に寮生活、コンタクトスポーツ、
練習で体力を消耗しているところ、
夏バテや熱中症もからんで、
体調が不安定だと、
感染は一気に広がる。
今回のケースはそれをはっきり示しています。
寮でも、部活でも、
対策は立てられていたと思います。
それでも感染は広がった。
天理市長の会見にもありましたが
反省しなければならないこと、
改善しなければならないことは
ちゃんと手を付けて変えていく、
対処していく。
でも、何に対して謝れというのでしょうか？
集団感染が起きたことに対して？
世間をお騒がせしたことに対して？
それこそ、「そっとしておこう」じゃないんだろうか？
まったく関係のない学生まで
アルバイトをやめさせられそうになったり、
教育実習の受け入れを断られたり、
なんだかもう、
よくわからない広がりを見せています。
一国の首相が、
世の中をお騒がせしまくったこと。
悪意があるかどうかも、
故意かどうかも一応置いておいて、
その中心に自分や配偶者がいたことについて、
何の反省も、謝罪もしないで、
「体調が悪い」というと
「そっとしておこう」という空気が一気に満ちるのに、
一大学の寮だとそうはならない。
実際に何十人もの感染者がいて、
苦しんでいる子もいるだろうに、
そのご家族もいるだろうに、
何に対して「謝れ」と言われなきゃいけないのか。
このダブルスタンダード。
納得いかないなぁ、と思うところです。
むーん。
前にも書きましたが、
ここでは
政治や宗教について、
あまり触れないようにしています。
それぞれの考え方、立場があるのは理解できますし、
ここでそれを議論していく状況にはない。
ご意見はちゃんと受け止めますが、
一個人がやってるページで
余計な波風は立てたくない。
それに対処するエネルギーはない、と考えるからです。
でも、いつまでもそんなことも言ってられないな、
コロナのこと、コロナと教育のこと、学校のこと、
これまでずっとかかわってきた子育てのこと、
全部政治と切り離せない。
政権はすぐには変わらないと思うけど、
せめて次の首相には、
もう少し風をちゃんと通せる人になって頂きたい。
風を通す、ということは「筋を通す」ということです。
