荒ぶるシリーズは昨日でおしまいのはずでしたが、
持つべきものはお友だち。
FacebookやLINEなどで、
ヒントを頂いたので、もう一回。

完全禁煙

新国立競技場は敷地内全面禁煙。
そして、
今回の場合、敷地内に入る1つめのゲートをくぐり、
もう一つ、施設内に入るゲートをくぐったら、
もう後戻りはできません。
施設の中に入ってしまうと、
原則もう施設外に出ることができないのです。

座席を確保するのに長時間並んで、
一旦入場してしまうと、
もう外には出られない。

万一出られたとしても、
一番近い喫煙所まで往復するとなると、
30分くらいはかかるでしょう。

先日のラグビー大学選手権決勝の場合、
会場が11:45、試合終了が17:00ぐらい。
ただ、8時頃には皆さん並び始めていましたし、
終了後も会場を出るのにとても時間がかかりましたので、
前後1~2時間はかかると思います。
つまり、喫煙者にとって
9時間くらいは禁煙喫煙できない時間があったということ。

これは辛くないですか?

私はすでに禁煙して何年も経っていますから、
何の不自由もありませんが、
自分が喫煙者だったときのことを考えると、
これはキツイです。

実際、スモーカーであるとどさんは、
イライラしてたいへんだったorz

嫌煙派の言い分はわかりますよ。
たばこなんて、そんな体に悪いものやめればいいんだ、と。
新しい国立競技場に喫煙所なんか必要ない!と。
私もどちらかと言えば、今はそう思ってます。

車ででかけるとき、とどさんにたばこを吸われると、
本当にシンドイ。
体中たばこ臭くなるし、息苦しいし。
とどさんもがんばってガマンしてるのがわかりますが、
窓をあけようが、何をしようが、
あの密室で喫煙されるのは本当にイヤです。

でも、禁煙ってそんなに簡単じゃないです。

喫煙者にとっては、
吸いたいものは吸いたいんですよ。
なんとしても。

私が喫煙していた頃、
駅のホームなど、公共の場所の灰皿はどんどん撤去され、
申し訳程度に設けられた街の喫煙所は煙もうもう。
吸いたければ文句言わずにここで吸え!とばかり。

昔は「たばこは心の日曜日」とか言って、
ガンガン宣伝してたくせに、
手のひら返しもはなはだしい、と怒りすら覚えました。

肺がんの原因とかいいますが、
そして副流煙が、とかもいいますが、
車の排気ガスの方がずっと悪影響はあると思いますよ。
完全に化学物質のかたまりなんだから。
あと工場の排煙ね。

どの喫煙所もまったく快適な空間ではなく、
いい年をして街の隅でたばこをくわえる抵抗もあって、
わざわざ喫煙できるカフェを探して、
たばこを吸うだけのためにコーヒー注文してました。
1-2本のたばこに数百円。
ばかばかしいと思ったけど、私はそれを選びました。

さて、先日のラグビーワールドカップ、
やはり原則禁煙
(ごく一部に喫煙所あり、ただし試合の前後とハーフタイムは閉鎖)の
横浜国際競技場はどうだったかというと、
外周の植え込みあたりは無法地帯でした。
雨降ってたけど、植え込みの陰で吸っている人多数。
日本人も海外からの観客も同様。
海外からの観客にも喫煙者はいます。
世界の風潮が禁煙推進なのはわかりますが、
今、まだ日本では合法。
かなりの税金も含まれた、
ある意味「財源」でもあるでしょう。

それなら、「吸う自由」「吸う権利」も
あっていいかな、と思うのです。

ここは意見が分れるところでしょうが、
私は有料でもいいと思います。
一回利用するのに、ワンコイン払っても、
吸いたい人はいると思うし、
それを管理の原資にすることもできると思うから。

それがここのルール、というなら、
みんなしぶしぶでも従うでしょう。

今の状況は、喫煙者の事情にまったく配慮がありません。
この状況が喫煙者間で伝われば、
周囲の道路、植え込みなどが無法地帯になるおそれは十分あります。
人目につかない路地の裏、建物の陰など、
必死な喫煙者は、
目立たず喫煙ができる場所を見つけるのがとても上手です。
そして、そうやって見つけた場所を共有することで、
罪悪感はどんど薄まります。

みんな吸ってる。

そう言うはずです。

これが関係者が求める形なら、それもいいですが、
どんな人にも楽しめる空間に、というなら、
そこは何かの配慮があってもいいんじゃないかと思うのです。

海外からのVIPに喫煙者がいた場合、
特別室には喫煙スペースを設ける、なんて
ダブルスタンダードがあったら、
暴動が起きるかもしれませんよ。