新しい本が書店に並び始めました。

どうぞよろしくお願いいたします

なぜこの本を書いたの?ということを少し。
まえがきには中高生向けに書きましたが、
ここで大人向けに書いておきたいです。

専門学校で教えているとき、
数年の間に、学生たちがどんどん変わっていくことに気づきました。

① 固定電話に出たことがない
② 家族と先生以外の大人と話した事がない
③ そもそも家族ともあいさつしない
④ 他人とはもっとあいさつしない
⑤ ハガキや手紙を書いたことがない
⑥ メールを送ったこともない

という子がどんどん増えてきたんです。
そんな子に対して、
「正しい敬語」ということ自体が、ナンセンス。
そもそも必要性を感じたことがないし、知らないから。
先生とは友だち言葉で会話するし、
家族とはもっと。

ネット上のコミュニケーションも、
メールからSNSに移行
文章は不要。画像とスタンプがあればOK。

という世界で育ってきた彼らに
「これはどう言い換えるの?」と聞いても
そもそも言い換えの必要もわからない。
「OKです!」は敬語じゃないからね、と言っても
「それってどういうこと?」となっちゃう。

そうかと思えば「よろしかったでしょうか?」とか
「こちらをお肌につけてあげて頂けるとさらに潤われると存じます」
なーんていう、ちょっとよく分からない表現には違和感がない。

言葉は生き物で、恒久的に「これは正しい」と言えるものなどないことは
重々承知はしているけれど、
就活しようという段階で、
敬語さんに対して「初めまして」になっちゃうと、
大事な面接までに時間がなさすぎる。

就活対策のビジネスマナー講義なんて、
ある意味付け焼き刃でいい、と割り切って教えていましたが、
付け焼き刃すらこぼれちゃう勢いで、
こりゃダメだ! となった次第。

中高生の頃から正しい言い回しなんかできなくてもいいんだけど、
少なくとも
「世の中には敬語というものがあるんだよ」ということや、
年長の人や、目上の人に話すときには、
普段の言葉遣いじゃないほうが、敬意が伝わるよ、
ということを知っておいてほしい。

「やば~い」「うざ~い」で全部済ませられるけど、
そうじゃない表現もあることを知って欲しい、
というふうに思ったわけです。

ぜひ、ご近所の図書館にリクエスト願います!
あと、お子さんの学校図書館にも!

3秒ありましたら、ポチッとお願いいたします(m_m)
にほんブログ村 シニア日記ブログ いきいきシニアへ
にほんブログ村