初めての海外旅行先がタイ。
そして、二泊四日(機内泊1 四日目は早朝帰国)のうち
二日間はみっちりラグビー。
観光ほぼゼロ。

というこの旅で、
タイ という、
これまで全く関心の無かった国が
とても身近に感じられるようになった私。

帰国してからも、
日本とタイの親交の深さや
タイ料理だけではない、
日本の国にタイの製品がたくさん入ってきていることも知りました。

わずか数日でも、
日本の真冬に夏を経験できたこと、
国際的なラグビーの中に身を置けたこと、
物価がとても安かったこと、
などなど、魅力はたくさんありました。

何より、
タイで過ごしたわずかな時間が、
とても快適だったこと。

それは、ある意味懐かしい感じでもありました。

日本の国で、子育てのことをずっと考えてきた私は、
いろんな意味で行き詰まった感じを持っていました。

手詰まり感、とでも言うのでしょうか。

ご相談を受ける内容も、
ちょっと話せばいいこと、
ちょっと譲ればいいことができずに、
互いに距離を広げあっているような、
わざわざ敵対しているような、
そんな印象を受けることが増えてきました。

責任を取りたくない学校や役所
そのためにリスクは可能な限り排除したい。
でも、排除される側は大いに傷つくし、
被害者感情も強くなる。

いったん何か起きれば、
マスコミ、ネットで袋だたき。

でも、そこに当事者はいない。

ちゃんと向き合って話そうよ!
自分が見たこと、聞いたことだけ信じようよ!

といっても、
言えば言うほど
自分が一人になっていくような
そんな錯覚を覚えるほどでした。

タイで過ごした時間は、
ほんのわずかなのに、
そこでは人とひとの距離がとても近い気がしたし、
その関係も、もう少しゆったりしているように感じました。

当時も今も思っているのですが、
日本ではみんながピリピリと神経をとがらせている
「悪いことを認めるゆとり、
不潔をゆるすゆとり」が
タイにはまだ残っているように感じられたのです。

普通に街で暮している野良犬

そして、
私がテーマにしてきた「子育て」には
この「ゆとり」がとても大切なのではないかと
そう考えています。

張り詰めたような気持ちが、
ふっとゆるんでいくような感じ。
心がほっと一息つくような感じ。
それが タイが好きになったわけ、の
最大の要素だったと、今になって思います。

これを端緒に、
そこから5年も続けてタイに行くとは思いもしませんでしたし、
今年のように、17日間も滞在するなんて、
考えられませんでした。

でも、行けば行くほど、
もっと知りたい!という気持ちになりました。

最初の訪タイで見た景色は、
ごく一部の、光のあたる部分でしかないことも、
徐々に思い知らされることになりました。

また、この数年間の タイの発展はめざましく、
私が懐かしい、いとしいと感じた
汚さ、だらしなさ、などは
どんどん陰を潜めているように思えます。

そして
タイがASEANの要として存在する以上、
その発展にはどんどん加速度がついていくことと思います。

それはさみしいことではありますが、
旅人が勝手な感傷でどうこう言えるものでもありません。

ただ、あの人間らしさ、
ごちゃまぜの中のあたたかさ、
人とひとの距離感、
失敗を許す感覚、などは
なくなってほしくないなぁ・・・・・・と思います。

長かったタイのまとめも、ここでいったん締めくくりです。

また思い出したように書き始めるかもしれませんが、
明日からはまた別のテーマで綴っていけたらと思います。

引き続き、お付き合いくださいましたら
ありがたいです!

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