今日のテーマは「聞く」「話す」
これはすでに投稿済みの
心に力をくれるもの 10
と内容がかぶるのですが、
改めて・・・・・・
心に力がなくなったとき、というよりは、
自分の身に起きていることの整理がつかないとき、
誰かに話を聞いてもらうのはとても効果的です。
心理学のカウンセリングはこの手法ですね。
とりとめのないことを話し続けていると、
自分が何にこだわり、何が辛いのか、
どこを改善すればラクになるのかが、
自然に見えてくる、ということです。
私が大学時代はカール・ロジャースって人が有名。
非指示的とか、受容的、とか言われていました。
つまり聞き手は「こうしたらいいよ」と言わずに、
ひたすら傾聴する、という感じです。
ただ、バブル期~バブルが弾けた頃に
この手法が通じない、と心理学関係者が言い出した。
傾聴しても一人で道筋を見いだせない人がすごく増えている。
もしくは
「聞いてくれなくていいから、答えをください」と
話すことを拒否する人が増えてきた。
というのです。
これは「思考の深まり」ということと関係があると思います。
話す、聞く、というのは「思考」がないと成り立ちません。
何を話そうか、どう話そうか、
うまく話そうとしなくても、まとまっていなくても、
自分の口から事実関係や感情を言葉にしていくのは、
やはりとても手間がかかることなんです。
それを嫌う人、そもそもできない人が増えてきている。
特に若い男性に多いということでした。
先日、若いお友だちとおしゃべりして発散したわ~!と
投稿したときに、私、疑問を持っちゃったんです。
夫とは毎日朝晩一緒にご飯食べるのに、
そこで話して発散する!
という風にならないのはどうしてかな?と。
これ、夫だから、妻だから、という以上に、
相手が男性だから、っていう部分が大きいんじゃないかな。
どうしても、夫は黙って「うん、うん」「それはたいへんだね」とは
聞いてくれないんです。
みなさんもそうだと思うんですが・・・・・・
ここで性差の話を持ち出しちゃいますが、
どうも男性は言語機能が女性に比べて未発達だと言われています。
言語機能というよりは、思考、かな。
思考を深めるよりは論理的に整理する方が得意。
パズルを組み立てるような、
ブロックを組み合わせて作品を作るような、
そんな話は得意なんだけど、
ゴールの見えないところに向かって、
思考を深めていくのは苦手、ということなんですよね。
「まあ、こうしてみなよ」「それはこれが原因じゃない?」
「みんなそうやって乗り越えてることだからさ」
どうしても指示的になっちゃうんですね。
もしくは対処不能とみるや、無言になっちゃう。
明らかにめんどくさそうになる。
あ、これ、とどさんだけじゃないですよ。
女同士のおしゃべりで
「夫に話しても無駄」という結論になるのは、
こういうところがあるからなんじゃないかな。
逆に奥さんが受容的に話を聞いていても、
「お前、ちゃんと聞いてるの?」
「しっかり考えてるのか? 頭悪いんじゃないか?」なんて
モラハラまがいの反応しちゃうのもこのためかな。
受け止めてもらいたいんじゃなくて、結論がほしいなら、
奥さんは相談相手にしないほうがいいですね。
夫には期待しないわ、妻には期待できない、じゃなくて、
それぞれ役割があるからね、と割り切って、
必要に応じた相手を選んで行けたらいいんじゃないかと思います。
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