喫煙室のままにしておけば…… 沖縄③

旅行前
とどさんは「表向き」禁煙したことになってた。
そうすぐにはやめられないことはわかっていたが、
でも、家では吸わなくなってた。
私との外出時にも吸わない。
そうなっていた。

朝のお散歩で海岸に行って一服、とか
ご飯の後、路地の先まで出て一服、とか
そんな感じでこっそり吸っているのは知っていたが、
みんなで黙認してきていた。

今回の旅行、当初は喫煙客室の指定にしていたのだけど、
私が狭いビジネスホテルでずっと喫煙されることに耐えられないと思い
数日前に「禁煙室に変えてください」とお願い。快諾してもらう。

でも、これが災いした。

ホテルには屋内に喫煙室が２か所、
屋外では土地柄もあり比較的自由に吸える。
どこでも好きなところに行けばいいんだけど、
とどさんにはもう「好きなところ」に行く力が残ってなかった。

エレベーターはカードキーをかざさないと、
ロビーと１階以外の階には行けない。
つまり喫煙室にいっても部屋の階に戻れない。
部屋の前に来ても、
カードキーで解錠しないと入れない。

この２つの関所がどうしても一人で通れない。
というわけで、
「ちょっとイライラし始めたな」と思ったら、
私が付き添って喫煙室もしくは外に。
私は彼が吸い終わるまで待つ。

これが地味につらかった。
そんな長い時間ではないから、
まとまった作業ができるわけでもない。
数ページずつ備え付けの漫画を読むとか、
スマホをいじるとかで時間をつぶす。

ただカードキーをかざすだけに同行。

新しいことも繰り返せば覚えられるので、
エレベーターにかざすたび「ピッ！　５階」
と繰り返す。
ドアの前では「ピッ！　ドアが開きます！」
と繰り返す。
しつこいくらいに言ってたら、
だんだん自分でもできるようになったのだけど、
時折やはり不安になり、
エレベーターの中や部屋の前で立ち往生。

ほんと、結果論なんだけど、
喫煙室にしておけば、
この不自由はなかったかも？

※途中で変更してもらうことも考えたのだけど、
部屋番号が変わるとまた混乱するかなあと思い
それはしませんでした。
帰宅してからもずっと「部屋の番号は？」と聞かれています(^-^;

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