昨日は、「やることリスト」のことを書きました。

で、実際に取り組んでみると、
リストの項目の中に、
なかなか手がつけられないこと、
やる気にならないこと、
めんどくさくて嫌なこと、
があると思います。

後回しにするのはいいのですが、
リストの項目を消化するたびに、
「ああ、最後はアレをやらなくちゃなんだよなぁ」と
どんよりしてきちゃうことがあります。

これは精神的にあまりよろしくない。

以前「ドラゴン桜」の原作担当者として知られる
親野智可等(おやのちから)さんと、
よくお仕事させていただいていた時期があります。
実は、私の筆名も親野さんからヒントを得てつけたんです。

その親野さんのアイデアがとても「使える!」のでご紹介。
それは「とりかかりのハードルを下げる」というものです。

どんなことでも、最初に手をつけるときには、
ちょっとした「決心」がいります。
人によっては「完成のイメージがはっきりしないと手がつけられない」
という場合もあるでしょう。

苦手なこと、嫌なことは、
この「とりかかりのハードル」がすごく上がっちゃってる状態。
いやだなあと思うし、
イメージも固まらないし、
完成形も見えないし、
じゃあ、あとでいいか、となってしまう。
そして、やることリストを見るたびに憂鬱になる、
リスト化してなくても、思い出すたびにいやな気持ちになる。
さらに、その「あとで」はなかなかやってこない。

で、ここで考え方をくるっと転換。

完成イメージができてなくても、
今、全部やる時間がなかったとしても、
まずはちょっとだけ手をつけてみる、というのがそれです。

書類仕事なら、
WordやExcelを開いて、
ちょっと思いついたことを入力し、
その「苦手な用件」のファイル名を付けて保存します。

はい。これで「とりかかりのハードル」ががくんと下がるんです。
本当に不思議なのですが。

気が向いたら、このファイルを開いて、
ちょっとひらめいたことを思いついたことなど
ちょこちょこ入れては上書き保存しておく。

これで、少なくとも何かが始まった、という
意識づけをすることができます。

そうすると、リストの項目が進んで行っても焦らない。
「だって、ちょっとは手をつけてあるもんね!」と
自分に言い聞かせることができる。

そして、実際に取り組むときにも、
「あのファイルを開けよう」というところから始められる。
中身がほとんど空であっても、です。
ファイルがある、っていうことで「もう始めているし、途中だよ」と
思うことができるわけです。

並行して複数の締め切りを抱えているときなど、
この作戦は本当に有効。
どうしても書きやすいところから手をつけて、
苦手なテーマ、込み入ったものが後回しになるのですが、
最初にこのテーマのファイルを一つ作って、
ひと言二言入れておくだけで、
あら不思議、とりかかるのに抵抗がほとんどなくなります。

お子さんの宿題などもそうですね。
最初の一問だけやってしまう。
そうすると、
もう、次からは「途中から」になります。
まっさらの宿題を埋めなくてもいい。
これだけでハードルはぐんと下がるのです。

家事もそう。
アイロンかけが苦手なら、
とりあえずアイロンとアイロン台だけ出しておく。
料理がいやなら、鍋と食材だけ出しておく、
とりあえず、最初の一歩を進めておくと、
ゼロから始めるよりずっと抵抗なく進められますよ、
というご提案です。

おためしあれ!

インスタもやってます