全国高校ラグビー大会で、
息子の母校が優勝しました。
「悲願の」と頭につくくらい、
関係者が待ちわびた優勝でした。

創部当時は関東大会に出るのが目標。
春、関東大会予選が終わると、
3年生は引退するのが当たり前の時代。
そして、神奈川でベスト4をめざし、
決勝進出を目標に。

そこから
三ツ沢で行なわれる決勝には行けるようになりましたが、
「相模台工業」という全国区の強豪が立ちはだかる。
頑張っても頑張っても、県から出られない、
ジリジリした時代も続きました。

さらに、神奈川4強時代
慶應、東海大相模、法政二高と桐蔭が
毎年入れ替わりで花園に出る、という時代。

息子の二つ前の代は、
準決勝で敗退。
前の代は、
一点差で法政二高に破れ、
文字通り涙を呑みました。

そして、息子たち。
3年ぶりの花園出場。
せめてベスト4,と臨みましたが
元旦まで残ることができたものの、
そこで大分ブラックス、
大分舞鶴に敗戦。

元旦のその日にホテルを出て戻ってくる、という
本当に本当にせつないお正月でした。

あれから15年です。
9年前には同点で両校優勝。
神奈川一強と言われる時代になっても、
花園単独優勝は遠い目標でした。

それが昨日達成された。

たった3年の現役時代にだって、
あんなことやこんなこと、
本当にいろいろありました。
それを何年も、何年も積み重ねて、
ようやく昨日がやってきた。

本当におめでとうございます。

そして、あと一歩で花園に届かなかったチームにも、
元旦で涙をのんだチームにも、
花園予選一回戦で負けたチームにだって、
可能性がある、っていうことです。

そこで戦った選手には、
そのチームを引退したとしても、
さらなる未来があります。

あきらめたら、そこで試合終了ですから。