アフガニスタンで福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師中村哲さん(73) が銃撃されて亡くなりました。

私よりも25歳も年長の方が、
国内外の諍いが絶えない国で
砂漠を緑に変え、お腹をいっぱいにして、
戦争なんか考えないでも豊かに生きていけるようにと
何キロにもわたる用水を引き、
自ら重機を操り、
武器より工具、農具、と
まさに命がけで取り組んでこられたのです。

なぜアフガニスタン? 

なぜ灌漑?

なぜそこまで高齢になってからも?

いろんな疑問がわいてきます。

そして、その最期がなぜこんなに悲惨なものでなければならなかったのか。

私は特段の信仰を持ちませんが、
神仏という人智を超えた存在は信じています。

そして、そういうものがあるとしたら、
なぜこの結末? とやりきれなくなることもたびたびです。

でも、このアフガンでの一大事業が、
中村医師に取っての使命だったとしたら、
「出会ってしまったから」という理由しかないのでしょうね。

私自身は「使命」などという高邁なものとは無縁ですが、
この先出会うことがあるのでしょうか?
それは突然やってくるのでしょうか?
そして、そのために命を賭しても惜しくはないと
本当に思えるのでしょうか?

これまで何度も「使命」が与えられたのに
見ない振り、知らない振りをして
逃げ出してきたのではないか。

そんな不安も抱きつつ、
目の前のことを片付けるのに精一杯。
お恥ずかしい日々が続いています。