ほどよい距離感が一番難しい

私の年齢のせいもあるのですが、
最近のご依頼が「子育て」より
「孫育て」寄りになってきています。

日本人にとって未知の世界である
超・高齢化社会。
そして夫婦共働きでないと
生活のレベルが維持できない経済情勢。
勢い「孫の守り」は元気な祖父母に全面委託されちゃう。
無償で。もしくはたまの外食とか旅行とかを「報酬」として。
でも元気な高齢者はなかなか忙しく、
趣味のお出かけもある
地域のサポートにもかかわっている
昔からの友人とのお付き合いもある

それらを全部、とにかく全部
「孫のため」(もしくは子どもたちのため)と
断って、孫の守りに尽くしていると、
燃料切れになっちゃう。
当り前ですわ。

孫は来てよし帰ってよし

ずっといると疲れる。
そんで、自分の子どもじゃないから
さらに気を遣う

でも、子どもたちは仕事に忙しく
だんだん祖父母の「奉仕」を
当然と思うようになる。
たまに「あ、その日は予定があるのよ……」とでも
言おうものなら、一気に不機嫌になられる。

これっていったい何？と不満が爆発。
今まで文句ひとつ言わず手伝ってきたのに、
たった一度断っただけでこんなに嫌な思いをさせられるの？
挙句、大きな亀裂につながってしまう。

一方で、少し遠くに住んでいる祖父母は
孫の様子がわかりにくい。
写真も動画も送ってくれる。
なんならビデオ通話もできるけど
実物の孫がそばにいてくれるのではない。
たまには来てほしいし、
頼ってももらいたいし、
誘われたら数日くらい手伝いに行くこともできるのに。
声がかからない。
さみしい。

最近どうかな？とラインを送っても
なかなか既読にならない。
既読になったと思ったら
「元気だよ！」ってスタンプひとつ返ってくるだけ。
忙しいのはわかってる。
写真送ってくれるだけでもありがたいと思う。
でも、でも、実物の孫にも触れたいのよ～！
というジレンマ。

どちらもあるあるですよね～。

専門家は「ほどよい距離感で」とかいうけど、
それが一番難しい、というのが現実だと感じます。

さてどうしよう？というところで
お声がかかることが多くなっているのだと思います。

そこをどう折り合いつけていくか？
まだまだ祖父母世代は若いし、
やりたいこともある。
でも、将来的に老後、お世話になるかも？と
そんな予感もする。
その時のためにも、役に立つなら立ちたいという
そんな計算も働いたりする。

でも、もっともっと基本に戻って、
人と人　ということとか
家族　ということとか
そんなことに立ち返って考えてもいいのかな？
と考えています。

人と人には相性があるように、
同じ家族でも相性の良しあしはある。
お互いに思う気持ちがあれば
それはきっと通じるし
たまたま行き違うような時期があっても
何ごともなかったように戻ることもある。

戻らなくても、身近な「家族に代わる人」に
たくさん助けてもらいながら、
やっていく方法もある。

これが正しい！
こうあるべき！
常識はこう！
というところで互いに縛られていると
永遠に平行線、ということもあります。

まずは話してみる。
伝えてみる。
一瞬不機嫌、不穏になっても。

……ということで、
長くウズウズしながら心にしまっていましたが
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