ニュース、とか、
ニュースショー、とか、
もう少し頭使ってくれないかなぁ?

昨日は、ウイルスに見立てた液体を手につけた人が、
バスにのった時、
そのウイルスがどんな風に他の乗客にうつっていくか、
実証実験していました。

もちろんコロナについて。

でもね、でもね、それ、インフルで毎年やってることでしょ?
コロナだからって、庶民の私たちができることは何も変わらないでしょ?

そしたら「例年みなさんがインフルエンザ対策としてなさっていることで
十分ですよ」と言えばいい。
とってつけたように、映像で見せつけて
脅かすだけ脅かしておいて、
専門家の「今のところはあまり神経質になる必要はない」というコメントを
ちょろっと差し込んで、おしまい。

これ、番組作りの姿勢として、
「ちょっと変じゃないか?」と誰かが言わないの?

そして、今日本で軽い発熱と咳、という症状の人、
まったく症状がないけど感染した人、が
じわじわとコロナを広げているかもしれないけど、
ほとんどの人の症状が軽いから、
気付かず過ぎてしまっている可能性、についても、
もう少し冷静に伝えてほしいな。

実際、ちょっと熱や咳があるだけで、
どれだけの人が病院に行くのか、
仕事を休むのか、
そこでインフルじゃなくて
コロナウイルス同定のテストを受けるのか、
いずれも「ノー」だと思う。

そして私は専門家ではないから、
こんな簡単に文章を書くけれど、
専門家だったとしたら、絶対に気軽に「大丈夫」とは言わない。
未知のことが多いし、ここから先どうなるかわからないから。
「多分こうだろう」という見通しがあったとしても、
そうは言えない状況だと思う。
そうなると、いきおい発言は慎重になる。
「大丈夫ですよ」の代わりに
「大丈夫ではないかと思うけれど、気をつけるに越したことはないです」
と言うに決まっている。

そして「気をつけるに越したことはないです」の
部分を大いに強調して、
ああせーこうせーと、
若手漫才師みたいなことを言うわけだ。

これ、不安をあおる以外の何物でもなくない?
何かあったら誰かの首が飛ぶから、
慎重に行きましょう、となるのはわかるけど、
慎重に行くのと、不安をあおるのは違う。

受験生、妊婦、新生児、高齢者、
持病のある人、などなどにとっては、
「症状のある人には出歩かないでほしい」
「ちょっとでもアヤシイと思ったら、マスクをして、
人にうつさないようにしてください」という
しつこいくらいの報道の方が、
重症化を食い止めるのにずっと有効なんじゃないかと思うけど。

自分が新型肺炎にならないようにするには?
にばかり、偏って、
もしかして症状がなくても感染していて、
自分が症状を広げる立場になることがあるんだよ、
という視点は全然ないって、
ホント、みんな自己中だよなぁ、と思う今日この頃。