うちの息子は小学校を卒業したら、
中学は別の部活に所属することを決めていました。

小学校3年生ぐらいの頃
時まさにスラムダンクブームで、
親せきにバスケをやっている子がいて、
彼は当時高校生。
その子が大切にしていた
「ジョーダン」っていうモデルのバッシューをもらい
息子は抱いて寝るくらいの宝物にしていました。

中学に行って、
この靴が履けるくらい足が大きくなったら、
これを履いてバスケやるんだ!

というのが息子の楽しみであり、
目標でもあったのです。

卒業が迫り、
それまで続けてきたスポーツをやめて
バスケに進む、という日が近づいてきました。

私たちは一抹の寂しさも感じつつ、
一つの区切りをへて、
次のステージに進む息子を
応援してやろう、と
ちょっと大げさですが、覚悟も決めていました。

そして、めでたく中学に入学。

はやる気持ちを抑えきれず、
バスケ部の練習に参加した息子を待っていたのは、
マジメに練習しない先輩たち。
部活終わりには近所の公園でたむろしてたばこを吸う
そんな部員がほとんどの部活だったといいます。

「コレは違う」と思った息子。
バスケ部への入部は断念し、
けっきょく中学でも、
同じスポーツを続けることにしました。
そちらは週末だけなので、
平日は体力作りも兼ねて、
陸上部に所属。
という流れになったのです。

これもご縁。巡り合わせの不思議だなぁと思います。
結局それで高校にも大学にも進学し、
社会人として就職までしてしまったわけですから。
ほんとに今振り返ると不思議としか言えません。

そして、その決断は彼がしたもので、
私たちには介入の余地はありませんでした。
それは結果的にとてもよかったなあと思っています。