これは約一か月前のお話です。
ここから事態はさらに深刻になりますが、
リアルではとても落ち着いて、
穏やかな日々を送っています。
どうぞ安心してお読みくださいね。

私がSOSを出してすぐ
娘夫婦がわが家に来れるように調整してくれた。
「私たちが行くことでお父さんの状態が悪くなるなら
日帰りにするけど、一応泊まれるようにしていくね」
娘はいつも配慮の人だ。

娘婿は出勤の仕事を急きょ在宅に切り替え
終業後の仕事関係の予定もキャンセル。

彼らはとどさんに対して、
すごくゆっくり、根気よく、
丁寧に接してくれる。
細心の注意、とはこのこと。
とどさんの気持ちを逆なでしないように、
私が攻撃されないように。
きっとすごく考えてきてくれたんだと思う。

そのおかげで、
とどさんはとてもにこやか。
これだけでもどんなに救われたか。
久しぶりに見る、とどさんの穏やかな様子。

ただ、とどさんが私に対してだけ、
目つきから態度から言葉遣いまで
コロリと変わる様子も確認してもらえた。

一瞬にして変わる、その変貌ぶりも
見てもらうことができた。

夕方
「家で待っている」というとどさんを置いて
娘夫婦と愛犬 こむぎ と散歩。
娘は意外なことを言った。

「お母さん、これはちょっと大変だよ。
心配で、このまま二人にしては帰れないよ。
お母さんがこの暴言に耐えるのだってきつすぎるよ」

え?
確かにしんどいとは思ってたけど、
ちょっと離れたいなあとは思ってたけど、
疲れ果ててもいたんだけど、
そこまでとは思わなかったよ。
そこまでなの?
そんなに深刻?

「とにかくお父さんから
少し距離を置ける環境が必要かもしれないね」
娘はやさしい。そしてお父さんっ子。
車を手放すときにも、
彼女が心を込めて説得してくれたから
とどさんも受け入れた。
その彼女が「距離を置いたら?」という。
本当はそんなことさせたくないはず。
でも、そのくらい深刻なんだ、と思った。

離れる、について
すぐに選べるのは、
包括支援センターで提案してもらった↓の二点
えつこさんから提案されたこととも共通する。
①施設のお試し入所
②措置入院

まだ状態がそこまで進んでなかったので
ケアマネージャーさんは決めておらず、
そのためデイサービスはすぐに利用できない。

いきなり施設にお試し入所は
そもそも家からだって出ない。
デイサービスなんか絶対に行かない!と拒否。
外で過ごすのはハードルが高い。
素直に施設で過ごしてくれるとも思えない。

「まずはお医者さんに相談じゃない?」と娘。

頼るとしたら、
認定調査の時の意見書を書いてくれた
近所のクリニックかな?
でも時刻は6時過ぎ。
じゃあ、明日にでも病院に、と
思っていたら、
娘がサクッと調べてくれて
7時まで診療していることが判明。
急ぎクリニックに向かう。

娘が冷静に現状を話してくれて、
先生にも尋常ではない空気が伝わったらしい。
急きょ、翌々日の往診日に組み込んでいただくことに。
とどさんは自分では絶対に病院に行かないから、
このご提案は本当にありがたかった。
そしてそこまで娘たちはいてくれるという。

診察しないと薬を処方できないので、
往診の時に処方。
心が少し落ち着く薬を使ってみて、
それの効果があればよし、
効果がなければ、
措置入院もやむなし、という流れに。

措置入院……

離れられるという安心感や解放感は
少なからずある。
とにかく離れたかったから。
でも、とどさんが身体拘束されて、
点滴でおとなしくさせられる。
立派な高齢者の彼が、
1週間も寝たきりにさせられちゃったら、
元に戻すのは容易じゃない。

それは嫌だな、と思った。
少なくとも
「ああ、せいせいする~っ!」とは
思えなかった。

なんでかなあ。
好きだから?
それもあるのかな。
嫌いではないけど、
今となってはそこまで好きじゃない。
そういうのとは違う。
私がやさしいからでも、ない。
しいて言うならば
家族愛 みたいな感じかなあ。

以前、私の姉代わり、
でこりん が言ってた
「あなたさみしがりやさんだからね」
という言葉を思い出す。

そう、一人ぼっちになるのも嫌なんだ。
私はすごく小さいころから、
とどさんとの同居をするまで、
ほとんどの時間一人で暮らしてきた。
とどさんと結婚して
子どもたちが授かって
常にそばに誰かがいる暮らしに疲れたこともあった。
でも、家族がいる温かさに慣れたいま、
また一人に戻ることは怖い。
あんなに一人がいいと思ってたのに。

こんなに疲れ果ててても、
暴言吐かれてても、
脅かされてても、
それでも
「これは本当のとどさんじゃない」という気持ちになる
「きっといつか戻る」という願いがあるのは
「一人になりたくない」という
恐怖からくるものかもしれない。

とどさんのためじゃなく、私のために、
とどさんには「とどさん」でいてほしい。
できるだけ長く、健やかに、穏やかに。
ジコチュー上等!
私の人生の主役は私だ!
とどさん、最後まで付き合ってよ!

そして、そのためにこそ
ペップトークを学んだんじゃないか、と
自分を奮い立たせる。

自分をまず元気に。

「きっとうまくいく」
「きっと大丈夫」
「私ならできる」
「この状況だって楽しめる」

いやいや、まずは処方されたお薬が効くことを願おうじゃないか!
「きっと効く!」

※とどさんが不穏の最盛期に一緒に買い物に行ったとき、
ぷんすかしているのに、玄関のドアは先に立って開けてくれた。
その時のことを娘に話して
「やっぱりお父さんは本質的にやさしいんだよ」と言ったら
「傷つけられているのに『いつもはやさしい人なの』というのは
DVされている人の典型だよ」って言われた
確かになあって思いました。


しんごさんのクラファン、
終了しました!
な、なんと
・523万1000円
・668人
の支援が集まりました!
ご協力ありがとうございましたm(__)m
絵本が届くのが楽しみです!
https://rescuex.jp/project/65768

英語講座は毎月最後の週 火曜です 

●英語がわからなくても読める講座。
「英文を読んで、話し合ってみよう」

9月26日(火) 13時~ 会場はご予約者に通知します。 

※参加費(資料代含む) 2000円です 資料を翻訳しながら、
その内容について(日本語で)対話してみましょう。
※希望者があればオンラインでも開催します。
 お気軽にお問い合わせくださいませ。

ババ抜きは9月28日木曜!
会場でお待ちしています。

問い合わせは公式のラインからどうぞ(*^^)v このホームページから問い合わせていただいてもかまいません。

●ピアサロンについて
また、 毎月最後の木曜日午後に固定して
認知症の方をお世話しておられるみなさんと
ちょっとゆっくりお話をする会を始めます。
そのため、木曜日午後の英語講座は休止となります。
※英語講座は曜日を変えるか、オンラインにするかで
 できたら再開したいと思っています。

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