お仕事でお世話になっている人が、
ちょっとクセのあるお母さまを受け入れてくれる
施設探しに難儀しておられる様子。

私も、ちょっとクセのある母が倒れて、
入院→老健への入所→特養への入所と
大げさではなく、死ぬ思いをしたので、
とってもよくわかります。

彼女のnoteを読みながら、
変な汗が出てくるし、
動悸までしてきた。
そのくらい大変だった。
それを今、言葉にできる彼女はすごいって思いました。

そして、これって
福祉の現場全てで共通なんじゃないか。
老人福祉も
児童福祉も
障がい者福祉も
労働者福祉も・・・・・・

たとえば、100項目あってもいいから、
今、何に困っていて、どんな助けがほしいかを
やさしく、わかりやすいことばで質問する表があり、
そこに、利用者側がひたすら〇×で入力して、
そこから適切なサービスにたどりつけるようにするとか、
そういうのないですかね?
そういう記入が難しい場合には、
サポーターがやさしくききとって〇×で記入してあげるとか。

揃えて提出しなくちゃいけない証明書類にも、
お金がかかったり、手間がかかったり、
書式が決まっていたり、
複雑極まりない。

「様式」とか、「基準」とか、
そういうものに、困っている当事者である素人が振り回されて、
なんなら、その詳細は専門家でもわからない。
分厚い資料を見比べながら、
調べてくれてもわからないことも多い。
医療でも教育でもそうですが、
専門分化していくと、俯瞰的に、横断的に見ることができる
また別の人材、ジェネラリストが必要になるんだと思います。

専門家は自分の専門分野以外には弱いから。

本当に困っている人は弱い人です。
でも、今の福祉は弱い人によりそっていくのではなく、
制度を上手に利用できる人のためのものになりつつある。
「知らない素人」は「知っているはずの専門家」の言いなり。

そうじゃなくて、
今困っているひとの、困っていることに
ちゃんと寄り添ってくれる制度にしてほしいなぁ。

やさしいことばで、
ちゃんと
現状(事実)と
困りごと(気持ち)を
くみ取ってくださることが
入口であってほしい。

「基準に合っているか」にばかり気を取られないで、
「アナタより困っている人はたくさんいます」って突き放さないで、
とにかく一緒に考えてほしい。
それだけでもすごく楽になるから。

長くなったので次に続きます。
お題目は「慎重に審査して、不正利用を防ぐため」なんだろうけど、
それ、逆だよ、ということを次に書きたいと思います。