自分の本のタイトルを見るとちょっと恥ずかしい^_^;

本のタイトルって著者がつけるとお思いでしょうが、
実はそうでもなくて、
編集者とか、出版社の営業さんとか、そういう人と相談してつけます。

もちろん著者の意見も反映してくれるんですけど、
まあ、最終的には出版社側かなぁ。

・今売れてる本
・売れてる本の傾向

みたいなものを勘案されて、最終決定がされるのです。

で、最近私が書いたり、編集したりした本のタイトルを並べてみますと

孫育ての新常識~幸せ祖父母のハッピー子育て術~
家庭で育てる 発達が気になる子の実行機能
13歳からの「差がつく! 言葉えらび」レッスン
10歳を過ぎた男の子に言ってはいけない45の言葉
みんなで考える 小学生のマナー 社会のルールがわかる本

どうでしょう? 興味、そそられますか?

私の本で一番たくさん買って頂いたのが
「お母さん次第で男の子はぐんぐん伸びる」
というタイトルなのですが、
これはもう、本気で抵抗しました!
「お母さんをラクにしたいと思って書いてるのに、
お母さん次第で、なんてタイトルつけたらさらに追い込んじゃう
そんなことできないです!」って。

でも、編集さんから
「じゃあ、中身はお母さんを追い込むものなんですか?」なんて
逆に詰められて、
「絶対そんな中身にはしていませんっ!」と断言。
「なら、いいじゃないですか!」と。「ん?」

この本は「お母さんがどうであろうが、
子どもはなんとか育っていくわ~」って
のびのび子育てしている人には、そもそも必要がない本じゃないですか。
今、男の子を育てていて、うまくいかないことを
「母親である私次第でどうにかしたい」と、
手に取ってくれた方に、
「そんなことないですよ。
もっとラクに、もっと楽しく、子育てしてくださいよ~」って
伝えたいなら、タイトルはこれでいいんです、と押し切られた形。

なんとなく釈然としないまま、
それもありかなぁと受け入れました。

そして、すごく売れちゃったので、
そこからは、もうあまり抵抗しないことにしました。
↑ わかりやすい^_^;

そして、お母さんが「私が頑張ればいい子育てができるはず!」っていう
思い込みと気負いを捨てたら、
きっとすごく子育てが楽になるよ、というふうに伝えたいわけだから、
「お母さん次第」だというのは間違いないかも?
とも考えるようになっています。
追い込むための「お母さん次第」ではなく、
楽になってもらうための「お母さん次第」ということです。

本を書くには、
たくさんの方にインタビューするし、
アンケートのようなものにご協力いただくし、
ものすごい数の本を読むし、
睡眠時間も、その他の生活時間も削って、
読んでいただけるような価値あるモノにしたいと
向き合います。

せっかくそうやってできあがった本が、
タイトルひとつで手にとって頂けたり、
そうじゃなかったりするなら、
やはりたくさんの方に読んでいただけるものであってほしい。

私の意図や願いはぎっしり詰め込んであるのだから、
まずはどんなきっかけでも読んで頂いて、
少しでも「なるほどね~」と思って頂ければ、
そちらのほうがいいのではないか、と
今は考えるようになっています。

なぜ、こんなことを書こうと思ったかというと、
昨日の投稿で
自分の子だけがよければいいのか?って書きながら、
私の本の背表紙眺めていたら
「ぜんぜん違うんじゃない?」って思っちゃったので(^_^;)

でも、いろいろ気持ちをこねくりまわして、
上記の結論に達した次第。
以上、言い訳みたいな投稿でした! 
こんな私ですが、子育てを楽にしたい!という気持ちは
本気の本気です。これからもどうぞよろしくお願いします。