いやー! 松山くん! やりましたね~!
月曜日は3時過ぎに起きて、ティーオフから
ホールアウト、つまり優勝の瞬間まで見ました!
もう、気持ち悪くなるくらい
ハラハラドキドキした~。
おなか痛くなって、何回もトイレに行きました。
↑ プレッシャーに激弱いタイプなんです(T_T)
そして、優勝と同時に泣いた! ほんと、泣いた。
勝てない期間が長かったから、
そういうことも含めて、
なんかもう、よかったなぁって思った。
ほんとよかった。
で、こういうHEROが出てくると、
必ず「松山英樹を育てた家庭はここが違う!」とか
「松山英樹の両親が子育てで大事にしたたった一つのこと」とか
そういう記事が絶対出てくる。
私がまだ子育て真っ最中だったら、
絶対読んでマネしたと思う。
でも、今は違います。
目を半目ぐらいにして読む。
たった一人の松山英樹の後ろには、
松山になれなかった、
何万人のちびっ子、
少年少女ゴルファーがいたことを思うから。
その中には、心にも身体にも、
大きな傷を負った子が何人もいることも
知っているから。
HEROになれるのは、
人一倍努力して、
さらに健康と運に恵まれた人。
同じような素質のある人を
同じように育てたとしても、
決して同じ結果は得られない。
あと一歩でプロになれずに涙を飲んだ人もいるでしょう、
プロにはなったものの、一勝もできずに引退した人もいるでしょう。
第二の松山君にするために、
彼と同じ環境、指導者を用意したって、
同じ結果が得られる確率って本当に本当に低いです。
限りなくゼロに近い。
タカラジェンヌになるために、
文字通り血のにじむような努力をしても、
音楽学校に入れる人数は本当に限られている。
フィギュアも、テニスも、野球も、
トップクラスでプレーできる人は、
ものすごく特殊な環境で青春を過してきたはず。
「うちの子が羽生君みたいになってくれたら」
「うちの子が大谷君みたいに活躍したら」と
思う気持ちはわかりますが、
もしそうなったら、100のうち99が心配ごとで
うれしいのは残りの1くらいだと思うんです。
勝てなければいわれのない批難にさらされ、
他人に知られたくないこともほじくり返されて、
あることないこと書かれ、言われる生活。
それに耐えられないと、
長く一線で活躍を続けるのは難しいでしょう。
「◎◎スクールに入会して、未来の★★を目指せ!」っていう
キャッチコピーに、
「うちの子もなれるかも?」と思うのは自由。
可能性はどの子にもあります。
楽しく取り組めるなら、
ぜひおすすめ!
でも、ちょっとだけ、
そうなれなかった何万人もの子どもたちのことも、
考えて欲しいなあと思うのです。
もし「やめたい」って言われたときに
葛藤があっても、しっかり話を聞いて、
「そうか~。いいよ~!」って言えないなら、
ちょっと入れ込みすぎかもしれませんよ?