今朝起きて窓を開けたら、
涼風がさーっと家の中を通り抜けて行きました。
ああ、秋ですね~!
今日はまた猛暑だということですが、
少しずつ、秋に、そして冬へと季節は巡ります。


さて、しばらくお休みしていたこのシリーズですが、
先日のニューストピックに
「熱中症対策でノーランドセル」ってのが上がってました。

岐阜県本巣市の小学校では、
例年より一週間早くなった2学期の開始に
背中に熱がこもりやすいランドセルをやめて
肩掛けタイプやリュックでの登校を推奨。
荷物を減らすためにデジタル教科書も活用して、
教科書を手荷物からなくすという対策も始めたそうです。

熱中症対策「ノーランドセル登下校」 岐阜県本巣市の小学校、デジタル教科書も活用

本巣市だけじゃなく、
あちこちで同じようにランドセル使わない登下校が始まってるって。

あらま。
「登下校はランドセル」
「教科書は忘れてはいけない」

という二つの「当たり前」が、簡単になくなった。

「当たり前」をなくすって、
ほんとに簡単。あっさりしたものだ。

そもそも、それを言うなら、たった一週間の差で
ランドセルの要不要なんか変わらないでしょ?
登下校に要する時間は個人差がある、
体格も体力も体調も差が大きい子どもたちに、
一年生から一律に「ランドセル!」と言い続けてきた
「当たり前」を、廃止してもいいんじゃない?

そりゃ、ランドセルは「ピカピカの一年生」の象徴。
私も子どもたちのランドセル姿に
「ああ、一区切り着いた」とホッとして、
そこまで育ってくれたことに感謝もし、
とびきりうれしい気持ちも味わいました。

文化、と言ってもいい。
儀式、と言い換えてもいい。

が、この際、みんな一緒でなくてもいいんじゃない?
とも思ってる。
今はランドセル商戦が加熱していて、
来年の4月入学のランドセルを一年前から申し込むらしい。
そうじゃないと、自分好みのランドセルは手に入らないらしい。
しかも、「6年間使うから」と5万円台は当たり前、
10万に近いものもザラにある。
それは主にジジババの財布から出る。

で、ランドセル一つにそこまでする意味があるの?

大量の教科書と副読本とノートとファイル、
体操服、給食の白衣、音楽や図工で使うものたち、
週末と週明けには上履き。
そもそもこんなに荷物が必要なの?

デジタル教科書を活用して、
上履きは廃止して、
給食の白衣も廃止して・・・・・・と
極力荷物を減らして行ったら、
小さなバッグひとつで登校することだって
できるんじゃない?

この際だから教科ごとのノートも廃止して、
バインダー方式にしていけば、
必要な物だけ持っていけばいいし、
忘れてもリフィルだけ友だちからもらえばいいし。

シャーペン禁止とか言うけど、
↑その理由もあるのは知ってるけど
2色ペンとシャーペンと消しゴムの三本があれば、
筆箱だっていらないんじゃない?

やっぱり、このコロナって
いろんな世界の「当たり前」を問い直す
いいきっかけになってる。

そしてその「当たり前」って
意外に簡単に変えられるってことも、
実感できてる。

コロナ前に戻したいという気持ちはわかるけど、
「戻す」はナンセンスじゃない?

コロナ後、を、
柔軟に、豊かな発想で、
楽しく考えて行きたい。

まさか、まさかだけど、
それでまた「ランドセルは背負ってはいけない」なんて、
別の「当たり前」はできないよね? 

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