今、本の編集という仕事をしていまして、
最後の山場を迎えているわけなのですが、
改めて、私はこういう仕事が好きなんだなぁと
実感しています。なんか幸せな感じ。
で、ずっとそう思っていたわけでは全然なくて、
この仕事を始めたのだって、
出版社や編集プロダクションに勤めたわけでもなく、
「自分が得意なこと」で、
「子育てしながらできる仕事」で、
「10年後に子ども二人と母を養える仕事」で、
「毎日通勤しないでいい仕事」で、
「セールスじゃない仕事」を探して、
行きついたのがこの仕事だったから。
そりゃもう、
誰かに教わったわけでもなく、
一人で手探りでやってきたので、
途中でやめたくなったり、
力不足に泣いたり、
嫌なこともいっぱいありましたが、
自分が関わった本ができあがると、
本当にうれしい！
で、結果的にもう30年以上もやってて、
還暦を直前にして、まだやってて、
そして、仕事しながら
「あー大変！ でも楽しい！」と思っています。
これは幸せなことなんだなあと、
今回、とても新鮮な感じで実感できているのです。
一つの仕事を30年以上やってきてるわけなので、
決して飽きっぽいわけでも、
忍耐力がないわけでもないと思うのですが、
学校に通っていた頃の私は、
「飽きっぽい」「忍耐力がない」「我慢が足りない」と、
思いこまされていて、
学校にいるのが、すごく居心地が悪かったです。
中学・高校の頃は、
教室にいると閉所恐怖症みたいな
パニック障害みたいな状態になって
急に叫びだしたくなったり、
外に飛び出したい衝動にかられて、
それを「我慢しなきゃ」「授業中は外に出られない」と思うと、
冷汗が出て、手足がしびれて、過呼吸になって、
本当につらかったのです。
で、今だから
↑のように、これこれこういう状態でした、と
言えるのですが、
当時の私は「みんなが平然といられる場所自分が一緒にいられない」
ということが、本当にしんどかった。
そんなこと人に言えないし、
自分でも認められないし、
苦しいけれど誰に相談したらいいのかわからないし。
「飽きっぽいからだ」「忍耐力がないからだ」
「我慢がたりないんだ」と
なぜかそう思い込んで、
本当に苦しかった。
その苦しさが爆発して、
頻繁に学校を休むようになったし、
夜の街で遊ぶようになったし、
ブティックのバイトが楽しくて、
学校よりそちらに居場所を求めたりもしていました。
正直、大人になれる気がしなかった。
自信もなかった。
電車に乗って会社に通うってことが、
できるとは思えなかった。
なんか「生きる資格がないんじゃないか」ぐらいに
思っていたのです。
結局高校はサボりにサボって、
三年間とも出席日数ギリギリで進級、卒業。
今でも、勉強会みたいな集まりで、
ドアの閉まった部屋の中に長時間閉じ込められるのは、
本当に苦手。
だから、よほどじゃないとそういう場所に行きません。
教育にかかわりたいから、
教員養成大学に行ったのですが、
とてもそんな自分が教師として学校に勤められるとは思えず、
教員採用試験の勉強もまじめにせず、
就職もせず、
子育て三昧の20代を過ごしたのでした。
今年になって、コロナの感染が広がって、
Zoomでのセミナーが活発に開催されるようになり、
とても身近になって、
「いつでも退出できる」し、
「音と画像をミュートしたら一時的に離れるのも自由」
というのがすごくありがたい。
結構積極的に受講しています。楽しい！
ああ、半世紀前の私が
オンライン授業に出会えていたら、
すごく楽ちんだったろうなぁ……と思います。
勉強は大好きだったし、
コツコツノートをまとめるのとかも大好きだったし、
知らないことを教えてもらうのはすごく楽しかった。
だから、もし、今、
学校の居心地が悪い、教室にいて落ち着かない、
息苦しい、と感じている小学生や中学生や高校生がいたら、
それはあなたが悪いんじゃありませんから。
そんな風に悩まないでほしい。
絶対に
「ここにいるだけで幸せ」って思える
居場所がきっとあります。
学校の居心地が悪いのは、
あなたの性格や、性質が、足りなかったり、
問題があったりするからじゃないです。
そんなことにくよくよ時間を使うなら、
自分が自分らしくいられる場所を
早く見つけたほうがいいですよ。
そして、それと同様に、子育てをしていて、
↑のように苦しんでいるお子さんがいて、
「私の子育てが間違ってるんじゃないか」とか
「私のせいでこの子がこうなったんじゃないか」とか
追い込まれている親御さんがいるとしたら、
そんなこと絶対ないです。
そんな「自分の人生の反省大会」してる暇があったら、
お子さんといっぱい楽しいことしてください。
そのほうがずっとお子さんのためになるし、
親子ともに幸せになれるし、
世のため人のためになりますから(^^)v
