当初遺跡観光に費やせるのは丸二日だけの予定だったので、
一番メジャーと言われる「小回り」「大回り」で精一杯のはずでした。
それが、10日間の長期滞在をすることになり、
最初に絶対行こう!となった遺跡がここ。

ベンメリア遺跡
2020年1月から、アンコール・ワットの共通入場券で入れます!
※私たちは3日券を購入していたので、
この日はそのチケットを利用しました。

アンコールワットから東に60キロ位。
車の移動では1時間半から2時間くらいです。

遺跡の入口には(比較的)きれいなトイレがあります
観光客用で洋式・水洗・ペーパーあり

ここは、基本発見時のままで
大きな修復はなされずに残っている遺跡です。
そして、内戦の時期は地雷の巣になっていたこともあり、
観光客が入れるようになったのは2000年代になってから。
それでも当初はごく限られた参道しか通れず、
少しでも離れたら安全は保障できませんよ、という
地雷原の中にありました。

アンコール・ワットもそうですが、
遺跡の発掘には欧米諸国がお金と力をつぎ込んでいて、
この地雷除去にはドイツが大いに貢献したとか。

アンコール・ワットより少し前の時代で、
でも、とってもよく似ている。
どうやら、アンコールワットを作る前に、
石切場に近いこの地に、
お試しで少し規模の小さな寺院を作ったのではないか、
と考えられています。
お試しでこの規模!? 王様ってすごい。

よく言われるのが「天空の城ラピュタ」のモデルになった、
ということなのですが、
世界観は完全一致するものの、
ラピュタが作られた頃にはまだこの遺跡が一般に公開されていなかったので、
都市伝説、というのが本当のようです。

説明は無用だと思うので、下に連続で写真を掲載しますが、
ここはすごかった!

修復前の遺跡というのは、こういうところなんだ、
という、生々しい迫力が味わえます。
アンコール・ワットとは異質の迫力です。

私たちがこの入口にさしかかったとき、
突然さーっと風が吹き抜け、
どこからともなくチョウチョがやってきて、
まるで先導するように私たちの前をひらひら。
このチョウチョは私たちが遺跡の門を出るまで
ずっと先を飛んでいました。

呼ばれている? 招かれている?と
感じたのですが、
日本で私の投稿を見た知り合いからメッセージ。
とても霊感の強いその方は、
「ここはあまりいい場所ではない。
親しい人を失う暗示がある」と、
わざわメッセージをくれました。
私は「親しい人」ではなく、
自分自身がこの世からいなくなる、
という感じをもったのですけど、どうかな?

そういう意味ではチョウチョは先導でなく、
早く出て行きなさい、と言ってくれてたのかも?
それとも天国への先導?

でも、そのとき、
この場所でチョウチョ導かれて消えてしまうなら、
それもいいな、などと思ったことは、
お仲間やとどさんにはナイショにしておきました。

当初は道なき道を分け入っていく感じだったそうですが
今は木道が整備されています。
逆にこれ以外のところには基本立ち入らない方が安全とのこと。
このナーガはすごく有名。土の中から掘り出されたので、
当時のままだそうです
この繊細なレリーフ
地雷原をクリアにしましたよ、の看板。

そして、少し残念だったのは、
乾期だったため
「苔むした」遺跡を見ることはできなかった、という点。
ここは雨期にもう一度行きたい。
アンコール・ワットに行くことを決めたときには、
一生に一度だから、とこころから思ったのですが、
いや、もう一度行きたいな。ぜひ。

遺跡のあちこちにあるゴミ箱。古タイヤで作られているとのこと。
遺跡内にはトイレはありません、と言われましたが、ありました。
ただ、これだけなので人が多いと長蛇の列かも?

なんとなく異世界に迷い込んだような時間を過し、
外に出たらお腹が空いた(笑)
ガイドさんの案内で、レストランに向かいます。