こんなことを書くと、なんかおかしくなったんじゃないかと思われるかもしれないけど、今回の延泊は必然だった、と思うようになりました。

昨日訪ねたのはベンメリア遺跡。アンコール・ワットから1時間半くらい離れた場所で見つかった遺跡です。

アンコール・ワットを作った王様が、その前のいわゆる建築パースとして、石切場に近いベンメリアにそっくりな建物を作ったのではないかと言われています。

クメール・ルージュのころに埋められた地雷原の中にあり、簡単に遺跡には近づけなかったものを、ドイツが協力して除去にあたり、公開できるようになったとのこと。

崩壊の度合いはかなり、です

表の参道から、この崩れた門にたどり着くと、サーッと風が吹き、熱気が消え去って、道が開く感じがしました。私たちが歓迎されていると感じたのです。

これは以前伊勢神宮でも経験したことなのですが、一歩踏み入れた途端、それまで無風だった場所に、サーッと流れるような風が吹いてくるのです。

そして、中にはいると、どこからともなく蝶々が寄ってきて、ずっと私たちを先導するように案内してくれました。まるで「こっちだよ」とでも言うように…

ゆっくりと散策

どこに立ち止まっても、緊張を一切感じない、包まれているような安心感があり、正直ここから出たくないとさえ思いました。

暗闇を歩く

後ろ髪を引かれるように、ここを後にし、私たちはもう一度アンコール・ワットを訪ねます。

初日の観光日は満月で、聖なる場所とされる第三回廊が入場禁止だったのです。アンコール・ワットの中心でもある中央塔を間近に見ることができなくて、残念に思っていたので、この日にもう一度チャレンジすることにしました。

ガイドのシナットさんにお願いしていたのは、ベンメリアだけでしたから、アンコール・ワットで下ろしてもらって、そこからは自分たちでさっと上って帰ろうと思っていたのですが、彼女が追加料金無しで一緒に行きます!と言ってくれたので、お言葉に甘えることに。

そして、私はここで、このために延泊したのではないか、というくらい、心が大きく動く、不思議な体験をすることになります。

それは、また帰国してからゆっくりと。

さて、来週月曜が帰国の予定ですが、果たして帰るのが正解なのかどうか、正直迷っています。

とどさんが強く帰国を望んでいるので、予定通りの飛行機に乗るのかなあと思ってはいますが、日本のいろいろな状況がはっきりするまで、ここにいるのが本当は安全なのではないかと思ってもいるのです。

メンバーの中で一番リスクが高いのは、スモーカーであるとどさんじゃないかとも思うので。

もう少し検討します

インスタもやってます