子どものために のシリーズも10回。
私が出会った最強の「こどものために」をご紹介したところで
一つの区切りです。

もし、紹介した彼が、
両親から転向を認められなくて、
決まっていた高校に進学したら、
今は不幸だったのでしょうか?

その後の成功はなかったでしょうか?

落胆から活躍できなかったのか
それともそれもバネにして活躍したのか
もっとほかの外的な要因から
さらにすごい結果を残したのか
そうではなかったのか
それはわからないです。

そもそも、
二十歳やそこらの時点で
人生が成功したかどうかを決めることが
ナンセンスですよね。

だから、夫婦別居してまで息子の希望を叶えようとした
そのお母さんの選択が絶対的に正しいとも思いません。

そこのところ、誤解しないでいただきたいと思います。

親なんだから、子どものために
夫との別居や離婚も辞さないのが当たり前、
と言いたいわけではないのです。

また、こどものために、と
親は一所懸命に考えるけれど、
「子どもの希望通りにするのか」
「子どもの希望より親として将来役立つと信じた道を選ばせるのか」
ここは悩みどころで、
絶対にコレ! という正解はないと思います。

ただ、自分で決めたことからは逃げられない
というのは確かです。
自分でやりたいと決めた道がうまくいかなくても
誰かのせいにはできないですからね。

また、
親の人生で正解だったことが子どもの人生ではそうではないかもしれない
というところ、
親の人生は子どもの人生ではない
というところも
忘れてはいけないと思います。

そして何より大事だなあと思ったのは
彼が自分の気持ちをちゃんと言えたこと。
当然反対されるとわかっていたけれど、
それでも自分はこうしたいのだ、と
表明できたことは、
とても大きなことだったと思います。

このテーマでは、
まだまだ書きたいことがあるのですが、
もう少し視点を変えて書いていきたいと思います。