親は子どもに幸せになってほしい

将来少しでも苦労しないように、
ラクができるように、
いろんなことを考えて、
できるだけ多くの機会を与え、
可能性を広げてやりたいと思う。

経済的に許すなら、
音楽も、
スポーツも、
美術も、
早期教育にも、
バレエ、英語、そろばん、
プログラミング、あれも、これも・・・・・・

そう思う親御さんは多いと思います。

でも、それができたとしたら、
子どもはいい迷惑かも。

幼児や小学校低学年の子が
毎日、もしくは一日に2つも掛け持ちで
週に7つも8つも習いごとをしているとしたら、
それはもうやり過ぎだと思います。

また、「絶対にプロゴルファーに」
「プロ野球選手に」などと目標を掲げて、
早朝から練習し、夕方、夜まで、
という生活も、
やはりやり過ぎだと思います。

テレビなどでは、それで大会優勝や、
資格取得の成果が出た子どもたち、
それでプロになり活躍している選手たちを
取り上げて
あの早期教育のおかげで!
あのスパルタ教育のおかげで!

高評価を下します。

でも、その陰に
何千、何万のうまくいかなかった例があったことも、
親は心に刻んでおくべきです。

大会で優勝するのはたった一人。

でも、二位の子も、三位の子も、
10位の子も、20位の子も、
同じように努力していて
でも、成果が出ないこともあるのです。

逆に言えば、
それで成果が出たのは、
とても珍しい、レアケース。
そして、その子の人生はその先も続きます。
小学生の時に大会で優勝したことで、
一生やっていけるほど
人生は甘くない。

詰め込まれたスケジュールにより、
子どもの時に経験しておいたほうがいいこと、
が経験できず
そのままおとなになっていったことで、
とてもバランスの悪い心を抱えることになるリスクも、
知っておくべきだと思います。

世界で一流 を目指すなら、
そういう生活も必要かもしれない。

でも、それでも一流になれないのが
「一流」の世界。
そのときにどうするのか、
そういうことも含めて、
人生を豊かにできるような、
そんなアプローチがないと、
ぜんぜん子どものためにならない。

それはただの親の自己満足、ではないでしょうか?