心に力をくれるもの 1芸術

昨日はレジリエンスのことを書きました。

逆境に立ち向かっていく力とか
逆にそれを柳に風と上手にいなす力とか
そういうものがどこからくるのか
どこに行けば手に入るのか

　思春期に入ってから、
私は自分自身をもてあましてしまうことがたびたびで、
それは還暦を前にした今も続いています。
この年になっても、「心に力をくれるもの」を
未だに探し続けているのです。

もちろん、いくつか自分にとってのお守り、宝物があって
辛い時に取り出して、頼りにすることもたびたび。
これかな、あれかな、というものを持っているから
なんとか今日までやってきたわけなのですが。

さて、その中でも
これかな？　というものに

「芸術」

というのがあります。

一枚の絵、一つの調べ、パフォーマンスなどなど。

心が弱っているからこそ、
痛いほど響き、揺さぶられ、
それをすぎると力に変わっている。

世に芸術というものがありつづけるのは、
このためではないかと思うことを
山坂の多い人生の節目節目で体験してきました。

理屈ではなく、その作品が自分に響いて響いて
その前から動けないとか、
いつまでも席を立てないとか、
涙が止まらないとか。

そういう響き合いをもたらし、
心に力をくれるからこそ、
芸術はこの世の中でとても大切な位置を
占め続けているのではないでしょうか。

投機の対象とか、
将来値上がりするから、とかではなく。

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