私自身、
中高生の頃に不登校を経験しました。

そして、今は
不登校に関するご相談を受けることも少なくありません。

で、
よく聞かれるのが
「どうして?」
「原因は?」
ということ。

でも、そんなのひと言で言えるほど簡単ではありません。
少なくとも、
学校
先生
友人関係
家庭状況
元々持っている性質
成長過程の心身のバランス などなど
いろんなことが関わっていたとは思います。

また、ご相談を受けていても、
そこに至る過程は、それぞれ違うし、
原因として考えられるものごとも、
とても複合的です。

「これ」と言える原因があることのほうが
珍しいのではないかと思うし、
「これ」と言い切ってしまうのは
多くの場合間違いだとも思います。

そして、
ご相談を受けたときには、
そこを追求していくことに
あまり意味はないと思う、
ということをお伝えしています。

いろいろな原因は考えられるけれど、
わかったところで、
それが排除できるとは限らない。

排除できないこと、
解決できないことがあると、
そこから目が離せなくなって
さらに追い込まれていく場合もあります。

また、
原因を外へ外へと探しにいってしまうと
本質を見誤ってしまうことも多いように思うからです。

私はちょっと取り扱いに注意が必要な、
この私、という存在と
死ぬまで一緒にいるわけですから、
その取り扱い方を
マスターすることにフォーカスしたほうが
ずっと楽しい。

こうしたらご機嫌がナナメになる
こうしたら元気になる
こうされるとうれしい
こうされたらイヤだ
こんな場所にいるのは苦手
こういう場所が好き

というようなことを
一つひとつ吟味しながら、
自分の居心地のいいように
自分の人生をアレンジしていくのが
そういう感受性を持っている人の
生きる知恵かな、と思います。

私はフリーランスという選択をして
組織に属することなく仕事をしていく道を選びましたが、
これも私の生きる知恵のひとつだったのです。

過去に学校や職場にいけなくなったことがあり、
今はそこから脱出した人たちは、
不器用だとしても、
自分の取り扱い方をよくわかっています。

自分自身が元気でいるために、
どういう環境を選ぶのか、
どういう毎日を送るのか、
そういうことが少しずつできるようになってくると、
自分のご機嫌もだんだんよくなってきて、
らくちんになってくるのではないでしょうか。

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