マナーのお話しを続けて書いていますが、
マナーの難しいところは、
それを扱う人によってどんどんエスカレートすること
それを扱う人によってどんどん厳格化していくこと
それを扱う人によってどんどん細分化していくこと

マナーの基本は、
お互いに気持ちよく過ごすためのものであるはずなのに、
お互いをぎゅうぎゅう締め付けるものになってしまいます。

これは本来の姿ではないはず。

なぜそうなるかというと、
「響いてほしい人に響かず、
響かなくてもいい人にびんびん響くのがマナーに関する話だから」

もう30年近く前、
「東京子育てガイド」という単行本を
二年に一度改訂出版していたことがありました。

これは2006年版です。懐かしい。

「子連れで行ける」をテーマに
公園やテーマパーク、ショッピングスポット、
病院などなど
都内の情報を網羅的に扱った
イエローページのような本でした。

そして、その中に「子連れで行けるレストラン」というコーナーを
設けていたのですが、
改訂版を出すにあたり、掲載許可を得るのに連絡したところ
それまで掲載していた店舗のいくつかから
「今後は載せないで頂きたい」というお返事が。

「子連れでいらっしゃる方を歓迎する姿勢は今後も変えないけれど、
本に出たことによって、マナーの悪い方が増えて、困惑しているのだ」
とおっしゃるのです。

どんなことが起きたかというと

「店内のプレイルームは料理を待つ間、
親子で楽しく過ごして頂くために設けていますが、
お子さんだけを勝手に遊ばせて、トラブルにも知らん顔。
ちゃんと見ているのが店の責任でしょ!
と言われたこともありました」

「店内の通路をお子さんたちが走り回っているので
『熱い料理を運ぶこともありますので、
危険ですから気をつけてくださいね』
と言ったら、
子連れ歓迎っていうんだからそのくらい店の方で気をつけなさいよ!と
逆ギレされた」

「食べ残し、食べ散らかしがひどい。
作っている人間として悲しくなるくらい。
イスや床にひどくこぼしても何も言わずに帰ってしまう。
次のお客様を案内したところで、
クレームが出て気付くことも。
ひと言言ってくれれば、店側で処理するのに」

え? まさかそんなことが?
そんな人がいるんですか?
というのが正直な感想。

私たちがこころを込めて作った本で、
せっかく子連れ歓迎と言ってくださっているのに、
掲載したことによってお店に迷惑をかけることになってしまった・・・・・・

制作側の私たちは本当に申し訳なく思いました。

それと同時に、せっかくこうして良心的に経営しておられるお店を
私たちの本から消してしまうのは、とてももったいない、と思いました。

でも、でも・・・・・・
どうしたらいいんだろう?
自分たちも若いママだった私たちは、
頭を抱えてしまったのです。

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